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Channel: エンジニアの嗜み

Canon 0.82倍の光学ファインダーの特許

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キヤノンが0.82倍の光学ファインダーの特許を出願中です。

Canon 0.82倍の光学ファインダーの特許

記事と特許申請の意図は異なります。出来れば文献を検索して原文のままでお読み下さい。

自己解釈

  • 特許公開番号 2016-191760
    • 公開日 2016.11.10
    • 出願日 2015.3.31
  • 実施例5
    • 視度 -1 -3 +1
    • 焦点距離 61.30 58.73 64.32
    • アイポイント 20.0 20.0 20.0
    • 倍率 0.82 0.85 0.78
Canon 0.82倍の光学ファインダーの特許

ファインダー倍率が高いと言えるカメラはEOS-1DX、X-T1、α7R II、SL typ601と、それらの後継やシリーズでしょうか。

この中で一眼レフはEOS-1DXだけです。 一眼レフはペンタプリズムの光路長があるので、焦点距離が短いファインダー光学系は設計が難しいと思うのですが、EOS-1DXは凄いカメラですね。 ミラーレスではファインダーの設計に制約が無いと思われがちですが、小さな撮像素子に大きなファインダー用パネルや光学系を組み合わせると、センサーサイズの割に大きなカメラになってしまいますから、大きな撮像素子の方がファインダーの制約が少ないと言えるでしょう。

ファインダー倍率を上げてもファインダー光学系の収差が増えると無意味ですし、AFを使う上では適度に低い方が構図全体を確認出来るので、必ずしも高倍率が良いというわけではありません。 しかし高倍率のファインダーで得られる没入感は撮影が楽しくなりますね。


Canon 400mm F2.8 Extenderの特許

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キヤノンがエクステンダーを内蔵した400mm F2.8の特許を出願中です。

Canon EF 400mm f/2.8L IS USM Extender 1.4-1.7x

embodiment1: EF 400mm f/2.8L IS USM Extender

記事と特許申請の意図は異なります。出来れば文献を検索して原文のままでお読み下さい。

自己解釈

  • 特許公開番号 2016-191761
    • 公開日 2016.11.10
    • 出願日 2015.3.31
  • 主レンズ
    • 焦点距離 392.57
    • Fナンバー 2.90
    • 画角 3.15
    • 像高 21.64
    • レンズ全長 371.15
    • BF 44.00
  • 実施例1
    • 第1状態 倍率 1.40
    • 第2状態 倍率 1.70
performance
実施例1 第1状態 実施例1 第2状態 実施例2 第1状態 実施例2 第2状態
Canon EF 400mm f/2.8L IS USM Extender 1.4-1.7x Canon EF 400mm f/2.8L IS USM Extender 1.4-1.7x Canon EF 400mm f/2.8L IS USM Extender 1.4-2.0x Canon EF 400mm f/2.8L IS USM Extender 1.4-2.0x

左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差。

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Canon 6-22mm F1.4-1.8(1/1.7")の特許

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キヤノンが1/1.7"に対応する6-22mm F1.4-1.8の特許を出願中です。 35mm判換算28-100mm相当のズームレンズです。

PowerShot 6-22mm F1.4-1.8

embodiment1: PowerShot 6-22mm f/1.4-1.8 (1/1.7")

記事と特許申請の意図は異なります。出来れば文献を検索して原文のままでお読み下さい。

自己解釈

  • 特許公開番号 2016-191753
    • 公開日 2016.11.10
    • 出願日 2015.3.31
  • 実施例1
    • ズーム比 3.43
    • 焦点距離 6.15 20.03 21.08
    • Fナンハ゛ー 1.44 1.85 1.85
    • 画角 37.08 13.06 12.43
    • 像高 4.65 4.65 4.65
    • レンス゛全長 74.93 77.34 76.67
    • BF 3.98 3.98 3.98
performance
広角端 中間 望遠端
PowerShot 6-22mm F1.4-1.8 PowerShot 6-22mm F1.4-1.8 PowerShot 6-22mm F1.4-1.8

左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差。

1"センサーで28-100mm F2.4-3.0相当の実力

特許申請の光学系は、沈胴による薄型化を期待出来ませんが、光学性能を期待出来そうですね。 1/1.7"機では光学系が真面目に作られているCOOLPIX P7800やPowerShot G16の系統の商品でしょうか。

巷では1"センサーのコンデジが普及しているので、1/1.7"は今更感があるかもしれません。 しかし特許申請の光学系は大口径化を実現しているので、センサーサイズのデメリットを相殺出来るでしょう。 1"センサーと1/1.7"センサーは、高感度やボケ量で約1.7段の差がありますから、特許申請の光学系は1"換算でF2.4-3.0程度の実力と言えます。

1"センサーで28-100mm F2.4-3.0ならば、意外に悪くないスペックですよね。 これを機に1/1.7"センサーが見直されるかもしれませんね。

Nikon クロス測距を2層センサによって実現する特許

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ニコンがクロス測距を2層の像面位相差センサによって実現する特許を出願中です。

Nikon クロス測距を2層センサによって実現する特許

2層センサ

Nikon クロス測距を2層センサによって実現する特許

位相差検出方向を異ならせる

記事と特許申請の意図は異なります。出来れば文献を検索して原文のままでお読み下さい。

自己解釈

  • 特許公開番号 2016-192645
    • 公開日 2016.11.10
    • 出願日 2015.3.31
  • ニコンの特許
    • 2層センサ
    • 第1の撮像素子と第2の撮像素子の位相差検出方向は異なる
    • 第2の撮像素子は補色の波長成分を受光

クロス測距を実現した像面位相差AFとしては、例えば121点オールクロス像面位相差センサーを積んだOM-D E-M1 MrakIIがありますね。 実はクロス測距を実現した像面位相差AFは珍しく、クロス測距を当然の如く搭載している一眼レフの方が優位と言えるでしょう。

ニコンの特許申請はクロス測距を実現する為に位相差検出方向を異ならせた2つの撮像素子を使うというものです。 今後はミラーレスでクロス測距を実現する為に、様々なアイデアが登場するのでしょう。

Canon 3.8-380mm F2.3-7(1/2.3")の特許

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キヤノンが3.8-380mm F2.3-7の特許を出願中です。 1/2.3"に対応する換算20-2000mm相当の100倍ズームレンズです。

PowerShot 3.8-380mm F2.3-7

embodiment1: PowerShot 3.8-380mm f/2.3-7 (1/2.3")

フレアカット絞りの最適化

フレアカット絞りの最適化

記事と特許申請の意図は異なります。出来れば文献を検索して原文のままでお読み下さい。

自己解釈

  • 特許公開番号 2016-191766
    • 公開日 2016.11.10
    • 出願日 2015.3.31
  • 実施例
    embodiment
    実施例 ズーム比 焦点距離 Fナンバー 半画角 像高 レンズ全長 BF レンズ構成 非球面 UD スーパーUD
    1 97.21 3.87 22.14 376.02 2.39 3.31 7.07 42.00 9.93 0.59 3.48 3.88 3.88 142.65 165.30 218.19 0.89 0.89 0.89 16群19枚 3面2枚 1 3
    2 95.36 3.87 23.52 369.00 2.56 3.38 7.07 41.99 9.36 0.60 3.48 3.88 3.88 142.14 164.84 217.99 0.83 0.83 0.83 17群20枚 4面2枚 1 3
    3 81.02 3.88 28.26 314.00 2.69 3.97 7.04 41.94 7.81 0.71 3.48 3.88 3.88 125.68 142.90 189.01 0.66 0.66 0.66 17群21枚 5面3枚 5
  • キヤノンの特許
    • フレアカット絞りの最適化
      • 周辺光量変化を緩和する
      • ズーミングでは独立に移動する
    • 防振
performance
広角端 中間 望遠端
PowerShot 3.8-380mm F2.3-7 PowerShot 3.8-380mm F2.3-7 PowerShot 3.8-380mm F2.3-7

左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差。

前回は蛍石を使った100倍ズームの特許申請でしたが、今回は蛍石を使っていないようです。 収差図を前回と比較すると今回は唖然としますが、広角端F値がCoolpix P900よりも明るい今回の光学系の方が巷では好まれるかもしれませんね。

Toshiba 湾曲センサーを非球面形状とする特許

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東芝湾曲センサーを非球面形状とする特許を出願中です。

湾曲センサーを非球面形状とする特許

記事と特許申請の意図は異なります。出来れば文献を検索して原文のままでお読み下さい。

自己解釈

  • 特許公開番号 2016-197661
    • 公開日 2016.11.24
    • 出願日 2015.4.3
  • 東芝の特許
    • 受光面に中心に第1領域、その外縁に第2領域
    • 第1領域は球面形状
    • 第2領域は非球面形状
結像面
一般的な平面センサー 特許出願が増えている湾曲センサー
平面センサー 湾曲センサー

メジャーな光学系では結像面が湾曲状になるので、一般的な平面センサーでは諸収差が生じてしまいますね。 そこで注目されているが、特許出願が増えている湾曲センサーです。

しかし過去に特許出願された湾曲センサーは、曲率が一定のものが殆どでした。 光学系の結像面の曲率が一定でないと、湾曲センサーの効果を発揮出来ませんね。

MTF曲線
球面形状の湾曲センサー 特許出願の非球面形状の湾曲センサー
球面形状 非球面形状

東芝の特許申請は、光学系の結像面に合わせた非球面形状の湾曲センサーとすることで、周辺まで高いコントラストを実現するものです。 シミュレートされた光学系ではMTF直線にはならないものの、かなり改善されているようで、湾曲センサーの登場が楽しみですね。

Canon 周辺減光を抑制した湾曲センサーの特許

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キヤノンが周辺減光を抑制した湾曲センサーの特許を出願中です。

Canon 周辺減光を抑制した湾曲センサーの特許

記事と特許申請の意図は異なります。出来れば文献を検索して原文のままでお読み下さい。

自己解釈

  • 特許公開番号 2016-197663
    • 公開日 2016.11.24
    • 出願日 2015.4.3
  • キヤノンの特許
    • 光量落ちが目立たない中央部を平坦形状とする
    • 光量落ちが目立つ周辺部を湾曲形状とする

キヤノンの特許申請は湾曲センサーの厚みの抑制と、フォーカルプレーンシャッタのシャッタ効率の低下の抑制です。 湾曲センサーではフォーカルプレーンシャッタと撮像素子中心の距離が長くなりシャッタ効率が低下してしまうので、特許申請では撮像素子の周辺部のみ湾曲形状とすることで、シャッタ効率の低下を抑制しつつ、湾曲センサーの周辺減光を抑制出来るメリットを得られるようですね。

Canon 周辺減光を抑制した湾曲センサーの特許

平面センサーを湾曲センサーにそのまま置き換えれば素晴らしいカメラが完成すると思っている方も少なくないでしょう。 しかしシャッタの問題もあるようで、湾曲センサーの完成はまだ先の話かもしれませんね。


Canon OVFに情報表示する特許

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キヤノンがレフレックスファインダーに情報表示する特許を出願中です。

Canon OVFに情報表示する特許

記事と特許申請の意図は異なります。出来れば文献を検索して原文のままでお読み下さい。

自己解釈

  • 特許公開番号 2016-191759
    • 公開日 2016.11.10
    • 出願日 2015.3.31
  • キヤノンの特許
    • 反射率可変ミラーをファインダー光学系の光路内に設ける
    • 反射率可変ミラーを介して画面内情報表示を重ねて表示する
Canon OVFに情報表示する特許

画面内情報表示の一例

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Ricoh カラーフィルタを使わないBayerセンサの特許

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リコーがカラーフィルタを使わないBayerセンサの特許を出願中です。 ペンタックスの次のカメラに使われる撮像素子が楽しみですね。

Ricoh カラーフィルタを使わないBayerセンサの特許

記事と特許申請の意図は異なります。出来れば文献を検索して原文のままでお読み下さい。

自己解釈

  • 特許公開番号 2016-201400
    • 公開日 2016.12.1
    • 出願日 2015.4.7
  • リコーの特許
    • Bayer配列
      • B光を光電変換し、G、Rを透過させる第1画素の光電変換膜
      • GとB光を光電変換し、Rを透過させる第2画素の光電変換膜
      • R、G、B光を光電変換する第3画素の光電変換膜
    • 電荷移動抑制部
      • 第1、第2、第3画素ごとに深さが異なる
      • 光電変換膜を透過した不要光が電荷蓄積部に移動し、混色になることを防ぐ

リコーの特許申請は、Foveonに似た撮像素子ですが、1画素で1色のみ取得出来るようです。 カタログスペックでは1画素で3色取得出来るFoveonの方が魅力的ですね。 しかし、リコーペンタックスがノウハウを蓄積してきた絵作りと画像処理エンジンとの親和性が高いのは特許申請の方でしょう。 また、現行のFoveonがどうなっているのか分かりませんが、リコーの特許申請は、電荷移動抑制部による、1色あたりの品質が高そうですね。

Ricoh カラーフィルタを使わないBayerセンサの特許

画素配列

富士フイルムは、中判ミラーレスGFX50でX-Trans配列を採用せず、Bayer配列を採用したことで、画処理時間の長大化を防ぎました。 リコーの特許申請は1つの実施例では、2x2配列から、B+G+Rと、B+Gと、B+Gと、Bが出力されます。 隣接画素との差分をとってRGGBに変換するだけで、それ以降は、Bayer配列として扱うことが出来ます。

Ricoh カラーフィルタを使わないBayerセンサの特許

分光感度特性

過去に様々なカラー配列の撮像素子が登場しましたが、総合力でBayerを上回ることは難しいのでしょう。 今後も主力となる撮像素子は、Bayer配列として扱えることが重要かもしれませんね。

Canon 600mm F4 DO(2016-200685)の特許

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キヤノンを回折光学素子(DOE)を使った600mm F4の特許を出願中です。

Canon EF 600mm F4L DO IS USM

embodiment1: EF 600mm f/4 DO IS USM

記事と特許申請の意図は異なります。出来れば文献を検索して原文のままでお読み下さい。

自己解釈

  • 特許公開番号 2016-200685
    • 公開日 2016.12.1
    • 出願日 2015.4.9
  • 実施例1
    • 焦点距離 585.00
    • Fナンバー 4.12
    • 半画角(度) 2.12
    • 像高 21.64
    • レンズ全長 335.32
    • BF 66.92
    • 前玉有効径 142.00
    • 非球面 4面3枚
    • スーパーUD 2
Canon EF 600mm F4L DO IS USM

左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差。

Canon EXPO 2015で展示されていたレンズでしょうか。

EF600mm F4L IS II USMの全長が448mmですから、1.5分の1の長さになるようですね。 最大径はあまり変わりませんから、AI Nikkor 300mm F2 EDや、Speedmaster 135mm F1.4のような印象を受けるかもしれません。

製品発表が楽しみですね。

Canon 電気的に湾曲させる特許

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キヤノンが湾曲センサーを電気的に湾曲させる特許を出願中です。 像面湾曲の変動があるレンズでも対応出来るようになるのかもしれませんね。

Canon 電気的に湾曲させる特許

記事と特許申請の意図は異なります。出来れば文献を検索して原文のままでお読み下さい。

自己解釈

  • 特許公開番号 2016-201425
    • 公開日 2016.12.1
    • 出願日 2015.4.8
  • キヤノンの特許
    • 撮像素子と伸縮部を結合する
    • 伸縮部が伸長するにつれて撮像面の湾曲量が大きくなる
    • 伸縮部は電気的制御
Canon 電気的に湾曲させる特許

伸縮部が伸長するにつれて撮像面の湾曲量が大きくなる

Canon 電気的に湾曲させる特許

縦軸は変位量、横軸は像高で、左から順に2/3"、1"、4/3"、APS-C、35mmフルサイズ

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Canon 逆付け可能なレンズの特許

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キヤノンが逆付け可能なレンズの特許を出願中です。

EF-M 28mm F3.5 Macro IS USM

(a)はレンズ後側のマウント、(b)はレンズ前側の逆付けマウント

記事と特許申請の意図は異なります。出来れば文献を検索して原文のままでお読み下さい。

自己解釈

  • 特許公開番号 2016-206568
    • 公開日 2016.12.8
    • 出願日 2015.4.28
  • キヤノンの特許
    • 逆付けして取り付け可能なレンズ
    • 逆付け検出スイッチ
    • 取り付け位置に応じて制御を切り替える

広角レンズを逆付けさせてカメラに装着すれば、ベローズとの併用によって、一般的なマクロレンズ以上の撮影倍率を得ることが出来ます。 昔は逆付けのアタッチメントやベローズ等のアダプタが豊富でしたし、レンズが電子制御ではないので絞りやフォーカスを自在に操作することが出来ました。

しかし最近は、逆付けしてしまうと、絞りもピントも動かないレンズが増えてきました。

キヤノンの特許申請はレンズの両側に電子接点を設けるようですね。 この方式なら絞りもピントも制御可能になりますから、高い撮影倍率を手軽に楽しめるようになるのかもしれませんね。

特許出願日から推測すると、EF-M 28mm F3.5 Macro IS USMの開発で検討されたものの、逆付け案は棄却されたのでしょう。 EF-M 28mm F3.5 Macro IS USMは1.2倍(35mm判換算で約2倍)の撮影倍率を実現しており、それ以上の撮影倍率を必要とするユーザーは自力で撮影設備を整えますから、特許出願にある逆付け機能は商品化不要でしょうね。 なんだか、EF-M 28mm F3.5 Macro IS USMが、逆付けを意識したようなデザインに見えてきました。


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KonicaMinolta 20mm F2.8(35mm equiv.)の特許

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コニカミノルタが35mm判換算20mm F2.8相当の特許を出願中です。 カシオEX-FR110Hと同じ画角のレンズですね。

Casio EX-FR110H

embodiment1: KonicaMinolta 20mm f/2.8(35mm equiv.)

記事と特許申請の意図は異なります。出来れば文献を検索して原文のままでお読み下さい。

自己解釈

  • 特許公開番号 2016-206223
    • 公開日 2016.12.8
    • 出願日 2015.4.15
  • 実施例1
    • f=2.95mm
    • fb=2.40mm
    • F=2.8
    • 2Y=7.75mm
    • FOV=105°
Casio EX-FR110H

左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差。

カシオ EX-FR110H

EX-FR110Hに搭載されているレンズは2.87mm F2.8です。 撮像素子が1/2.8型なので、35mm判換算で20mmの超広角レンズとなります。

コニカミノルタの特許申請は2.95mm F2.8の光学系です。 1/2.3型に対応するので35mm判換算で約17mmですが、1/2.8型で使えば35mm判換算で約20mmの超広角レンズとなりますね。 6群6枚のレンズ構成の内、両面非球面が6枚使われているようです。

ISO51200

EX-FR110Hの撮像素子は1/2.8型CMOSですが、有効画素数を190万画素に抑え、ISO51200の超高感度撮影を実現したので話題になりましたね。 採用された撮像素子は、ソニーのIMX290LQRかIMX291LQR辺りでしょうか。 IMX290系は監視カメラ用ですが、ウェアブルカメラに要求される仕様と一致するんですよね。 私は監視カメラ用の特許をよく取り上げてきましたが、それらの技術は監視カメラだけではなく民生カメラにも使われるようになるのかもしれませんね。

Canon RGBW12配列の特許

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キヤノンがRGBW12配列の特許を出願中です。

RGBW12配列

RGBW12配列

RGBW12配列

画処理

記事と特許申請の意図は異なります。出来れば文献を検索して原文のままでお読み下さい。

自己解釈

  • 特許公開番号 2016-208093
    • 公開日 2016.12.8
    • 出願日 2015.4.15
  • キヤノンの特許
    • RGBW12配列
    • 解像データと色データを生成、解像データと色データを合成、アップコンバート、モザイク処理(ベイヤ化)、デモザイクの順で処理する

ニコン、キヤノン、ソニー、パナソニック、オリンパス、リコーペンタックス等の主要メーカーが採用しているカラー配列は基本的にBayerです。

特殊なカラー配列を使った撮像素子としては、富士フイルムのX-Trans CMOSがありますね。 X-Trans配列は、G画素の割合を増やして、解像効率を高めました。

解像効率100%の撮像素子Foveonですね。 ところで、sd Quattroを約4000万画素、sd Quattro Hを約5000万画素として紹介している媒体に少し違和感を覚えます。 出力されるJpegはそれぞれ約2000万画素と約2500万画素のようですが、Foveonの解像効率はBayerの2倍なので、そのような表記なのでしょう。

G(W)画素の比率から計算した解像効率(%)
コダック Bayerセンサー50
富士フイルム X-Trans CMOSセンサー55.55
キヤノンの特許申請87.5
シグマ Foveonセンサー100

他にも3MOSやRGBE配列、クリアビッドCMOSセンサーと沢山ありますね。

キヤノンの特許申請はRGGBの4画素と12個のW画素の計16画素から成るRGBW12配列の撮像素子です。 BayerやX-Transよりも単位面積当たりのW(G)画素の割合が多く、高い輝度解像を得られそうですね。

X-Transやキヤノンの特許申請はBayerよりも色解像が低いことになりますが、人間の目は色よりも輝度解像に対する反応が高いので、大きな問題ではないでしょう。 Foveon(Merrill世代)は輝度・色解像ともに100%の解像効率ですが、高感度性能が良くありません。 キヤノンの特許申請は既存のCMOSセンサを特殊配列にしただけと思われ、高感度性能も良いでしょう。

最終的に得られる絵は、カラー配列だけではなく、レンズ性能や画処理による影響もあります。 特殊な撮像素子を使ったカメラはボケ味に少々違和感を感じることもあるので、画処理が原因であれば改善を望みたい所です。 キヤノンの特許申請は複雑な画処理を想定しているようですが、完成度の高い絵を期待したいものですね。

KonicaMinolta 50mm F1.4(4/3")の特許

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コニカミノルタが4/3"に対応する50mm F1.4の特許を出願中です。

KonicaMinolta 50mm F1.4

embodiment1: 50mm f/1.4 (4/3")

記事と特許申請の意図は異なります。出来れば文献を検索して原文のままでお読み下さい。

自己解釈

  • 特許公開番号 2016-212288
    • 公開日 2016.12.15
    • 出願日 2015.5.11
  • 実施例1
    • f = 51.46
    • FNO. = 1.45
    • 2ω = 23.76
    • y'max= 10.8
    • TL = 72.67
    • BF = 19.67
    • DG1F = 18.4
    • IMG = 10.8
    • DG1F:第1レンズの物体側面の有効半径
    • IMG:イメージサークルの有効半径
KonicaMinolta 50mm F1.4

左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差。

テレフォトタイプの光学系なので、コンパクトな50mm F1.4を期待出来そうですね。

Canon 3.6-255mm F2.8-7 Extender(1/2.3")の特許

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キヤノンが換算20-1400mm F2.8-7の特許を出願中です。 内蔵エクステンダーにより換算2000mm F10として使えるようです。

Canon 3.6-255mm F2.8-7 Extender(1/2.3

embodiment1: 3.6-255mm F2.8-7 IS Extender (1/2.3")

記事と特許申請の意図は異なります。出来れば文献を検索して原文のままでお読み下さい。

自己解釈

  • 特許公開番号 2016-212210
    • 公開日 2016.12.15
    • 出願日 2015.5.7
  • 実施例1
    • ズーム比 66.07
    • 焦点距離 3.71 10.16 245.00
    • Fナンバー 2.90 4.99 7.07
    • 半画角(度) 40.59 20.88 0.91
    • レンズ全長 94.31 86.88 150.26
    • BF 9.45 16.24 9.56
  • 超望遠(D)
    • 焦点距離 359.99
    • Fナンバー 10.39
    • 半画角(度) 0.62
    • レンズ全長 150.26
    • BF 3.56
performance
広角(A)、中間(B) 望遠(C)、超望遠(D)
Canon 3.6-255mm F2.8-7 Extender(1/2.3 Canon 3.6-255mm F2.8-7 Extender(1/2.3

左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差。

キヤノン蛍石とスーパーUDを使った100倍ズームの特許や、スーパーUDのみを使った100倍ズームの特許を出願してきましたね。 今回の特許申請は換算20-1400mm F2.8-7の70倍ズームですが、内蔵エクステンダーによって換算2000mm F10として使える光学系です。

最近はキヤノンがエクステンダーに関する特許をよく出願するようになりました。 PowerShotだけではなく、放送用カメラや監視カメラにも応用出来そうですね。

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Fujifilm 20mm F1.8(equiv.)の特許(2016-218170)

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富士フイルムが換算20mm F1.8相当になる1mm F1.8の特許を出願中です。

XF FUJINON 20mm F1.8 ED

embodiment1: Fujinon 14mm f/1.8 (APS-C equiv.)

記事と特許申請の意図は異なります。出来れば文献を検索して原文のままでお読み下さい。

自己解釈

  • 特許公開番号 2016-218170
    • 公開日 2016.12.22
    • 出願日 2015.5.18
  • 実施例1
    • β 0 - -0.03 - -0.13
    • f' 1.01
    • FNo. 1.90 1.92 1.97
    • 2ω 96.4 95.8 93.2
  • 富士フイルムの特許
    • 負絞正
    • リアフォーカス
XF FUJINON 20mm F1.8 ED

左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差。

富士フイルムの特許申請は1mm F1.8の光学系で、換算20mm相当になります。 前回はEDガラスのみでしたが、今回の出願ではED・スーパーEDガラス相当が使われているようですね。


Canon 135mm F2 Apodization の特許

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キヤノンが2枚のアポダイゼーションフィルタを使った135mm F2の特許を出願中です。

Canon EF 135mm F2 Apodization

embodiment : 135mm f/2 Apodization

記事と特許申請の意図は異なります。出来れば文献を検索して原文のままでお読み下さい。

自己解釈

  • 特許公開番号 2016-218444
    • 公開日 2016.12.22
    • 出願日 2015.5.20
  • 実施例
    • 焦点距離 130.98
    • Fナンバー 2.06
    • 画角 9.38
    • 像高 21.64
    • レンズ全長 159.05
    • BF 53.99
  • キヤノンの特許
    • 口径食がある場合でも全画角で良好なボケ像
Canon EF 50mm F2 Apodization

絞りの物体側のみにアポダイゼーションフィルタを配置した場合、光線22の透過率が高く、光線23の透過率が低いので、非対称性が高まり、良好なボケ像を得られない。

キヤノンの特許申請は、2枚のアポダイゼーションフィルタを絞りの物体側と像面側に配置して、透過率の対称性を高め、良好なボケ像を実現するようです。 口径食がないということはF値の割に大柄な光学系になってしまいますから、口径食があることを前提にした方が良いのでしょうね。 キヤノンから出願されるアポダイゼーションフィルタの特許が増えてきたので楽しみですね。

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Canon 12-60mm F2-4(1.5")の特許

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キヤノンが1.5型に対応する12-60mm F2-4の特許を出願中です。 PowerShot G1X MarkIIの後継機はどうなるのでしょうか。

Canon PowerShot 12-60mm F2-4

embodiment : 12-60mm f/2-4 (1.5")

記事と特許申請の意図は異なります。出来れば文献を検索して原文のままでお読み下さい。

自己解釈

  • 特許公開番号 2016-212248
    • 公開日 2016.12.15
    • 出願日 2015.5.8
  • 実施例
    • ズーム比 4.72
    • 焦点距離 12.84 20.16 60.62
    • Fナンバー 2.06 3.50 4.02
    • 半画角(度) 41.74 28.80 10.33
    • 像高 9.22 10.23 11.25
    • レンズ全長 83.06 84.07 101.55
    • BF 8.02 12.32 13.44
performance
実施例3
12-60mm F2-4(1.5")
実施例4
9-36mm F1.8-2.8(1")
Canon PowerShot 12-60mm F2-4 Canon PowerShot 9-36mm F1.8-2.8

左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差。

PowerShot G1X MarkIIの後継機

G1X MarkIIの光学系は12.5-62.5mm F2.0-3.9で、1.5型センサーを採用するので換算24-120mm相当になります。 レンズ構成は11群14枚、両面非球面が3枚です。

特許申請の実施例3は設計値で12.84-60.62mm F2.06-4.02ですから、カタログスペックでは12.5-62.5mm F2.0-3.9を名乗っても良いでしょう。 レンズ構成は12群14枚、両面非球面が4枚です。

今回の特許出願日は2015年5月ですから、2014年3月に発売されたG1X MarkIIの光学系ではないでしょう。 後継機では、レンズのスペックを踏襲しつつも、非球面の数を増やし高画質化を図るのかもしれませんね。

Canon フィードバック制御による湾曲センサーの特許

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キヤノンがフィードバック制御による湾曲センサーの特許を出願中です。

しばらく更新をお休みします。

記事と特許申請の意図は異なります。出来れば文献を検索して原文のままでお読み下さい。

自己解釈

  • 特許公開番号 2016-213571
    • 公開日 2016.12.15
    • 出願日 2015.4.30
  • キヤノンの特許
    • 湾曲状態の計測結果に基づいて、湾曲状態を制御する
    • 計測方法は圧力センサ、レーザー光

近頃、圧電素子等を使って撮像素子の湾曲量を動的に制御する特許出願が増えています。 陣笠のような複雑な像面湾曲形状には対応出来ないと思いますが、像面湾曲が素直な形状であれば、ズーミングやフォーカシングによる変動にも対応出来るでしょう。

Canon フィードバック制御による湾曲センサーの特許

圧力センサによるフィードバック方式

しかし圧電素子による撮像素子の反りが正確であるとは限らず、湾曲量が目標と異なると、逆に性能を悪化させてしまうでしょう。

Canon フィードバック制御による湾曲センサーの特許

レーザー光によるフィードバック方式

キヤノンの特許申請は湾曲の量を監視することで、湾曲制御の高精度化を実現するものです。 電気的な制御においてフィードバック方式を使わない製品は殆どないので、特許申請が特許登録されることはないでしょう。 しかし、湾曲センサーの実現にまた一歩近付いたと言えますね。





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