ニコンがリング状のボケが発生しない反射屈折レンズの特許を出願中です。

側面図

上面図
特許文献の説明・自己解釈
- 特許公開番号 2014-81414
- 公開日 2014.5.8
- 出願日 2012.10.15
- 特許公開番号 2014-106431
- 公開日 2014.6.9
- 出願日 2012.11.29
- ニコンの特許
- 入射光を鏡筒内で複数回反射させ、光路長を稼ぐ
- 反射面は2面ないし4面
- 反射面は光軸に対し回転非対称である
ニコンの特許
望遠レンズは光学系内に空洞部分が多いですね。 これは無駄なので、何らかの反射部材を使って光路長を変えずに全長を短縮したのが反射レンズ(ミラーレンズ)です。 写真用レンズは屈折式の光学系で各補正も行われているので、反射屈折レンズと呼ばれますね。 よくある反射の方式は、対物レンズの裏側に反射面を設け、ドーナツ状に光を通すので、リング状のボケを生みます。 天体用途なら問題はありませんが、大声を出せば届く範囲にある被写体を撮影する場合は、このリング状のボケが嫌われることが多いです。
ニコンの特許申請は、入射光の一部を遮る様な反射面を設置をしないので、リング状のボケを生じません。 この光路長短縮の仕組みは双眼鏡でも使われて、ニコンなら組み立ての位置合わせはお手の物でしょう。
またプリズムは、光路を短縮し双眼鏡の全長を短くする効果もあります。
双眼鏡の構造と光学技術
レンズの外観デザインがどうなるのか気になりますね。