オリンパスが既存のレンズとカメラで3D撮影を可能にするアダプタの特許を出願中です。 3D撮影を行う場合は、専用のカメラやレンズが必要になり、画角やF値に制約が生じます。 オリンパスの特許ならば、3D撮影において、自由に機材を選択することが出来ますね。

patent: master lens + adapter + camera body
特許文献の説明・自己解釈
カメラ雑誌と高級コンパクトカメラ
毎月20日(昨日です)はカメラ雑誌の発売日です。 軒並み高級コンパクトカメラの特集が組まれており、一時代を築いていますね。
それをメリットとデメリットのどちらに捉えるか人によりますが、高級コンパクトのデメリットはレンズを交換出来ないこと。 あるレンズを、次世代の撮像素子に持ち越すことは出来ず、買い換える時はレンズとボディは勿論、バッテリー等の周辺機器、デザインやユーザーインターフェースも全て変わることになります。 民生機だと、3Dカメラやライトフィールド、ハイスピードカメラ等の特殊カメラも、軒並みレンズ一体式なんですよね。
オリンパスの特許は、既存のシステムを前提としたアダプタです。 画素ピッチの影響を受けますし、アダプタの口径によってはマスターレンズのF値に制限がありますが、汎用性は十分でしょう。 ライトフィールド化アダプタの特許やAFと防振に対応したマウントアダプタの特許等、オリンパスはアダプタの特許が結構多いので、期待したいものですね。
Adapter Optical System | Micro Lens Array |
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流行りつつある3Dカメラと立体映像
今回の特許とは関係無いですが、少し前のオリンパスのニュースによると、外科手術も今は3Dの時代なんですね。
より迅速で正確な手術をサポートする外科手術用3D内視鏡システムを発売
http://www.olympus.co.jp/jp/news/2013a/nr1304093dscopej.jsp
最近は3Dプリンタも入手し易くなったようですし、3Dを取り巻く状況は今までとは変わりつつありますね。 3D画像だからといって3Dモニタに表示しなければいけないわけではありません。 例えば、料理を3Dカメラで撮影し、3Dプリンタで出力するのも良いでしょう。 これにはファイル形式の変換や、3Dステッチングソフトで被写体の背面を繋ぎ合わせる機能が必要で、まだ先の話でしょう。
3Dカメラの民生機が流行っているとは言い難いでしょう。 しかし3Dに関する何らかの特許は申請され続けていますし、何か面白い機能によっては、3Dカメラが流行ることになるのかもしれませんね。