オリンパスが顔検出機能で検出した顔を拡大表示する特許を出願中です。 従来の顔検出は顔の周りに枠を表示するだけなので、被写体が小さいと誰なのか判別し難いし、タッチパネルで枠から外れた領域を押下してしまうかもしれません。 顔検出機能は使い勝手の面で、進歩の余地がありそうですね。

複数の顔候補を拡大表示
特許文献の説明・自己解釈
- 特許公開番号 2013-150265
- 公開日 2013.8.1
- 出願日 2012.1.23
- 動体撮影ではタッチパネルの使用が困難
- オリンパスの特許
- 撮影領域の一部をトリミングし、拡大表示する
- 顔検出と併用する
- 複数の候補が拡大表示されるので、その中からボタンやタッチパネルで選択する
顔認識
当初は初心者向けの機能かと思われましたが(私もそう思っていました)、今では搭載されていない機種を探す方が困難となりました。 撮影者が自分でフォーカスエリアを被写体に向ければ済む話なのですが、 AF後に構図を変えるとコサイン誤差でピントがずれますし、 フォーカスエリアを切り替えるのはボタン操作の手間がありますし、 また観光地等で見知らぬ他人に撮ってもらうとピントが外れることもあるので、 顔認識は何かと有用です。
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オリンパスの特許
オリンパスの特許は顔認識した領域を拡大表示するアシスト機能です。 オリンパスはタッチパネルの操作性を向上させることを目的として、この機能を考案したようです。
個人的には、ピントが合うべき領域だけが拡大表示され、ピントを確認し易くなることに意味があると思っています。 パナソニックやリコー等にフォーカスエリア部分だけを拡大表示する機能があり、 全体の構図を確認しつつMFで正確にピントを追い込めるので、非常に使い易いです(リコーは拡大領域の解像がちょっと荒い気が)。
オリンパスの場合、撮影した画像を再生し拡大表示する時、フォーカスエリアがLCDの中心になるよう画像の表示位置をシフトしてくれますから、ピントに関して無関心というわけでもないのでしょう。 画素数や高感度だけを追い求めるのも結構ですが、撮影し易くなる機能も重視してほしいものですね。