コニカミノルタが9-18mm F3.5-4.5の特許を出願中です。 4/3型の撮像素子に対応する換算18-35mm相当の広角ズームレンズになります。

patent embodiment1: 9-18mm f/3.5-4.5 (4/3")

左から順に、球面収差、非点収差、歪曲。
特許文献の説明・自己解釈
- 特許公開番号 2013-171165
- 公開日 2013.9.2
- 出願日 2012.2.21
- 実施例1
- ズーム比 1.90244
- 焦点距離 f=9.225 - 12.728 - 17.550mm
- Fno. 3.600 - 4.011 - 4.627
- 半画角 ω=49.536 - 40.355 - 31.643°
- 像高 Y=9.634 - 10.329 - 10.677mm
- レンズ全長 84.500 - 77.865 - 76.573mm
- BF 2.000mm
- レンズ構成 9群10枚
- 非球面 3面2枚
- EDガラス 1枚
- コニカミノルタの特許
- 負正負正の4群構成
- インナーフォーカス(第3群)
コニカミノルタの特許
M4/3用かどうかは別として、最近はコニカミノルタやシグマ、タムロン等から、4/3型の撮像素子に適した光学系の特許申請が多く見受けられるようになりました。 しかしAPS-Cや1型、フルサイズ等の特許申請も増えているわけで、事実上標準の座を手にするマウントは皆目見当もつきません。
コニカミノルタの特許申請は、ミラーレスに最適化した広角ズームのようです。 フォーカス群は1枚のみで構成されていて、動画にも有利で、AFも高速でしょう。
バックフォーカスは2.000mmとありますが、これはOLPF/IRCFから撮像素子までの長さです。 空気長換算はおそらく16mm位で、M4/3に用いることの障害は無いと思われます。 M4/3のフランジバック約19.3mmを差し引けばテレ側の全長が57.273mm(フィルタ枠を加味して約60mm)になるので、M.Zuiko Digital ED 9-18mm F4.0-5.6 (全長49.5mm)に及ばないものの、それに肉薄するコンパクトさです。
広角側の歪曲が-11%もありますが、それ以外は諸収差がきっちりと補正されていますし、バランスの良い広角ズームを期待出来そうですね。